尖閣をめぐる衝突のビデオ


9月4日に起こった事件だとニュースでは聞いていました。
中国の漁船(かどうか?)船長が逮捕され、
海上保安庁には現場のビデオがあるとも聞いていました。
一応お隣の国との事で注意深く見守ってはいましたが、
ビデオの公開を期待しながらも適わず、
なんと、船長釈放、中国では英雄扱い、
この段階では誰もがどうして?と思った筈です。

何故ビデオを公開しないのか、国内の事件でもあるまいし、
重要証拠だから公開が許可されるまで時間がかかる?
しかし、ビデオ公開は止められ、連日領事館前では、
抗議のデモが繰り返され、中国でも反日の声が上がって行き、
日本政府は何をどうしたいのか、全く理解できませんでした。

日頃は北朝鮮や中国の情報操作を厳しく批判し、
いかにも自分たちは民主的な国家であるとアピールしている割りには、
これって情報操作じゃないでしょうか?
このレベルの事だと国際世論による判断が結構重要になって来ますが、
何故国家機密として扱う必要があるでしょうか。
日本は国際舞台での自己表現と自己主張能力には、
つくづくがっかりさせられてしまいます。

反日を仰ぐ裏には中国政府内部の権力争奪がある?
そんな分析をしたところで、日本は世界から理解されますか?
中国が理解してくれてありがとうとでも言うと思いますか?

国家機密として扱うものと言えば、軍事的戦略や外交手法、
漏洩すると国家若しくは国際的に大変な事件や衝突が起こると言う、
危険性を孕んでいるものならわかりますが、
今回は相手が向かって来た暴力行為、どこが国家機密ですか。
ビデオがないまま事実を国際社会に知らせられない方が、
よっぽど恐ろしい結果となるのに、
重要なのは今後如何にして冷静に話し合うか、
国際社会で如何に主張して行くか、ではないですか。

昨日からずっとテレビでこの関係のニュースだけを見て来ました。
何度見てもこれは最初から公開すべき画像であると思います。
このビデオがなければ、事実に基づいた会話が成り立たないし、
日本人として、虚しいだけです。
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