何故敷金を返さないのか


前回の簡易裁判を初体験の続きですが、
この質問に対しては答弁書に答えを書きました。
答弁書の内容を見ていないのか、それとも、
あえてこの場で言って欲しいのか、意図は不明ですが、
不動産管理会社に「精算をお願いします」とメールし、
はっきりと精算する意思を示しましたと答えました。

しかし当時は不動産管理会社から、見積は割高であり、
借主さんが敷金精算を拒んでいると聞きましたが、
何がどう高いで具体的にどうしたいかもないまま、
ここまでに至りました。

「借主さんに迷惑を掛けたと思わないか」と言われたので、
そりゃあ、迷惑を掛けているかな~とは思いましたと答えたが、
ここで私は二つ目の失敗をしたのです。
素直な気持ちを答えたがために、シロアリでも迷惑だから、
慰謝料としていくらいくら払えと裁判官に押されました。

初めての事で私はポカーンとしてしまいました。
解りますか?皆さん、この裁判官の判断基準が解りません。
そして、こちらは発言すらできませんでした。

さらにはしょっちゅう横から口を挟んでいた元借主が、
「自分はインターネットで原状回復の見積もりを依頼し、
4万円かかりましたから、それを請求する」と言い出し、
さすがに心情的には理解できるが、無理だねと裁判官に言われました。

ちょっと待ってよ、この場に被告となった私はいないのか、
こっちの主張する権利はないのか、何勝手に話を進めているの?
と思っていたら、じゃあ、見積もりのどこが負担できて、
どこが負担できないのかと、これまた、
裁判官が元借主に聞き、工事費用の項目に入ってしまいました。

「えっ?どうして?どうして?」と聞くのも空しく、
流れが急になり、ただ流されて片付けられてしまいました。

後から悔しい思いが怒涛の如く押し寄せて来ました。
この裁判官と原告の元借主はつるんでいるのか、知り合いなのか、
さもなければよっぽど貸主に対する固定概念が強いと思いました。
こんなのが裁判か?こんなのが法治国家か?
笑ってしまうしかないから、笑っちゃいましたよ。

シロアリと判明するまでには不動産管理会社を間に、
無駄なやり取りでかなり時間を取ってしまったのは事実ですが、
きちんと対応してシロアリ駆除工事も決まったのに、
それが待てなくて出て行き、こちらも違約を問わない、
これで決着は付いている筈です。
不動産管理会社が間に立っているので話はややこしいが、
菓子折りでも持って挨拶に行ってもらいたいが、
何しろ話がこじれて、それも適わず、
あえて言うなら、借主がかった虫除けや清掃くらいは、
負担しても当たり前だとは認識していました。

しかし、敷金精算の対象は元借主が善意管理に反し、
故意か過失かは知りませんが、物件に傷つけた事実に対し、
原状回復工事を行ったもので、どうして、
シロアリと関係があるの?
シロアリが発生しても、しなくても、傷つけたのは事実でしょ?

原状回復工事費用だって、不動産管理会社の担当が、
説明する努力もせずに、借主に誤認識を与えたもので、
インターネットで探した原状回復見積もりは、
自分のつけた傷の原状回復だと説明しているのか?

現場見ないのに根拠は何?

工事費用の常識が無いなら、自分で勉強しろよ。
私たちは昔、そう言われた物でした。
だから、知らない事は一生懸命調べて、勉強します。
それを見積もり依頼してお金が掛かったから、
敷金精算をしてくれない貸主が負担すべき?
どこまでずうずうしいのか、許せない域に入ってますね。

敷金精算ができない理由には、不動産管理会社の担当である、
Oさんが貸主には自分でやれと言って置きながら、
元借主には自分たちの業者より割高であると言い、
工事費用の知識皆無の元借主は被害妄想に陥り、
敷金精算を拒否して、なお担当者自身も処理できなくなり、
貸主のせいにしているだけ

なるほど大手の不動産管理会社には固定契約の業者はいるが、
私が依頼したのはこの不動産管理会社が契約していた、
シロアリ駆除業者のグループ会社であり、
企業間の固定契約割引を除けば、極めて常識的な金額です。

既にこんな複雑化された問題を、決められた時間内に、
さっさと片付けたい簡易裁判の裁判官には、
説明をさせてくれる余裕もないらしい。
どこに主張する機会があるの?
法のどこが平等なの?
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